蜂の活動時期と駆除の実態
蜂だけでなく、多くの虫は、春から秋が活動時期です。
冬になると、虫を見ることはほとんどありません。
ただ、夏になると、なんとなく虫が多くなったように見えませんか?
森林で散歩やキャンプ、ゴルフをしていると、そう感じることは多いと思います。
これは、真夏こそが、虫にとって本格的な活動時期に入るためです。
やっかいなことに、人間にとって害虫とされるムカデ、ゴキブリ、蜂などは、この季節は、フルに活動してきます。
特に、蜂の中でも、日本原産オオスズメバチは、毒も強力で攻撃的です。
そのほかにも、アシナガバチやミツバチも危険です。
蜂が来ても、すぐに、防衛反応で手を使って近づくのを防いだりするのは危険です。
その時点で、蜂は毒針を出して、私達を襲ってくるでしょう。
ちなみに、蜂は非常にかたい外骨格でおおわれているため、ハエたたきぐらいの威力は必要になります。
スリッパで叩く程度では、再び飛びあがってくるので、注意してください。
しかし、蜂に攻撃をはずしてしまえば、敵だと認識して、毒針で攻撃してきます。
害虫用スプレーもありますが、失敗して飛んでカウンター攻撃をしてくる可能性がある以上、オススメしません。
やはり、窓を開けて、蜂が外におとなしく出てくるのを待つのが一番有効です。
また、外に出て、森を歩くときは、蜂の巣に近づかないように注意してください。
接近してしまうと、集団の蜂に何回も刺される可能性があります。
地震などが原因で揺らしてしまったり、声をでかくだすと、中から蜂がやってきます。
もし、家の前に蜂の巣ができた場合は、専門の駆除業者に依頼することがけんめいです。
毒針から身を守るための防護服は、必須の装備だからです。
一般人には、そこまでの準備は難しいですし、蜂の巣や幼虫の処分には困るでしょう。
せいぜい子供の自由研究に役立つ程度です。
従って、思った以上に、毒針を持つ蜂のとりあつかいには苦労すると思われます。
蜂に刺されないようにするためにも、黒い服装を攻撃する傾向にあるので、白めの外見で野外を出歩くようにしましょう。
腕や足などの露出部分は虫除けスプレーを使うようにするべきです。
蜂に刺されたらどうするか
仮に、家の中や野外で蜂に刺されてしまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか?
最悪、ほっとくと、体内に毒に対する抗体ができ、それにより、また同じ種類の蜂に刺されたときにアレルギー反応が発生し、呼吸困難や血圧の低下をひきおこします。
この蜂毒に対するアレルギー反応をアナフィラキシーショックといいます。
ですから、2回目に蜂に刺されたときに、上記の症状がでたら、最悪、15分以内に死に至る可能性がありますので、病院に行くべきです。
それも、普通に病院に行くべきではなく、救急車を呼ぶべきでしょう。
1回目に刺された場合でも病院に行くべきですが、それまでにできる応急処置をするべきです。
まずは、蜂の毒針が残っていた場合、ピンセットやはさみ類で抜くようにしましょう。
そもそも針が残るのは、ミツバチに刺されたときだけです。
そのとき上部に毒袋が残ります。
指で抜くと、毒がよけい体内に入るので、やめたほうがいいです。
次に、毒を押し出すようにし、水で流します。
注意すべき点が、口で毒を吸わないことです。
蜂の毒はタンパク質でできています。
そのため、水に溶けやすいため、口が唾液でしびれてしまうのです。
消毒がすんだら、このままではかゆみや痛みがでてしまうので、虫刺されなどの軟膏の薬を塗ってください。
放置してしまうと、数時間、激しい痛みやかゆみに襲われます。
軟膏の薬を塗ったら、患部を冷やします。
冷やすことで血管を収縮させて、蜂の毒を広がりにくくするのです。
そして、冷やしたら痛みやかゆみを残さずに、病院に行ってください。
上記のことを行う器具や材料がないときは、病院にやってもらうべきです。
行くところは、基本的に病院の皮膚科です。
もし2回目以降、蜂に刺されたときは、アレルギー関係の専門科に受診してください。
蜂が怖くて出歩けない方
一度、蜂に刺されて生死をさまよった方は、蜂に対してトラウマを持つでしょう。
なかなか森林に気軽に散歩していたことが、冬でないとできなくなるかもしれません。
ただ、一度、毒によるアレルギー反応にかかったら、怖さで対処法や器具の準備もできますから、リスクは避けられると思います。
皆さんも、害虫に気をつけて夏をお過ごしください。